構造知性アーキテクト
前田 稔 (Minoru Maeda)
私はこれまで、
システム開発、金融、経営、DX推進など、
異なる分野で実務に携わってきました。
一見すると別々の経験に見えますが、
振り返ると私が向き合ってきたものは常に「構造」でした。
技術、人材、業務、組織、経営。
それぞれを個別に捉えるのではなく、
相互につながる一つの構造として整理し、
現場と経営をつなぐ支援を行っています。

私が見てきた「構造」
ウルフチーム(学生時代/1980年代)
大学在学中、ゲーム開発チーム「ウルフチーム」の創設に参加。
当時はCPUやメモリなどコンピュータの最下層から、プログラム設計、ゲーム開発までを一貫して手掛けていた。
限られたハードウェア資源の中で、どのように全体を設計すれば期待した動作を実現できるのか。
この経験を通じて、目に見える現象の背後にある仕組みや関係性を捉える視点を培った。
後に私が「構造知性」と呼ぶ考え方の原点は、この時代にある。
代表作:Final Zone
野村総合研究所(1987〜)
金融数理分析(Quants)として、市場分析やトレーディングシステムの設計・開発に従事。
当時から単なる数値分析ではなく、市場参加者がどのような前提で判断し、その相互作用によって価格が形成されるのかを探究していた。投資時間軸の違いによる売買の成立、取引方式の違いによる価格形成への影響、さらにはオプション理論に代表される不確実性のモデル化など、市場を一つの複雑な意思決定システムとして捉えていた。
また、トレーダーごとに必要とする情報や意思決定プロセスが異なることから、情報そのものの構造化にも取り組んだ。業務系・情報系という考え方や、後のMVCモデルにつながる発想もこの時期に形成されている。
さらに、情報や知識そのものよりも、それを解釈し判断へつなげる知性(インテリジェンス)の重要性に着目し始めたのもこの頃である。
ロンドン駐在時代には、証券会社全体の業務構造を俯瞰する機会を得た。そこで、人の行動は個人の能力や意思だけで決まるのではなく、評価制度やインセンティブといったルールによって大きく左右されることを実感する。
実際に、顧客にとってより有利な取引方法が存在していても、社内評価の仕組みによって別の選択が行われている現実を目の当たりにし、その改善を欧州本部へ提言した経験もある。
この経験を通じて、
「コンピュータを動かすのはプログラム。
人間を動かすのはルール。」
という認識に至った。
目の前の現象ではなく、その背後に存在する構造が人や組織の行動を決定する。
現在の構造知性につながる視点は、この時期に大きく形成された。
SBIグループ(2000〜)
SBIグループに参画後は、新規事業開発、システム会社経営、オンライン証券の取締役、グループCOOなど、事業・組織・システムを横断するさまざまな役割を担った。
この時期に強く意識するようになったのは、個別の会社や部門ではなく、企業グループ全体を一つのシステムとして捉える視点である。
金融、IT、事業会社など、それぞれ異なる目的や役割を持つ組織が相互作用しながら全体として価値を生み出している。そのため、個別最適ではなく全体最適の観点から、事業構造、組織構造、情報構造、システム構造の設計に取り組んだ。
また、組織や事業の課題は表面に現れる現象ではなく、その背後に存在する構造によって生み出されることを数多く経験した。
この時期を通じて、人・組織・事業・システムを分離して考えるのではなく、それらを相互に関連する一つの構造として捉える視点を深めていった。
現在の構造知性における「全体構造を把握し、構造から課題を捉える」という考え方は、この時期の経験によって大きく形成された。
独立(2012〜)
独立後は、企業や組織の課題解決支援に携わる一方で、これまでの経験を通じて見えてきた「構造」そのものの研究と体系化に取り組んできた。
ゲーム開発、金融工学、市場分析、組織設計、企業グループ経営など、一見異なる分野で活動してきたが、その根底には共通して「現象の背後にある構造を理解する」という関心があった。
一方で、長年の実務経験を通じて、同じ事実を見ていても人によって理解が大きく異なることを数多く経験した。その背景には、人それぞれが異なるフレーム(認識枠組み)を持っていることがあると考え、フレーム理論の研究・提唱を行った。
さらに、人・組織・事業・社会に共通する構造を捉え、課題や可能性を構造から理解するための考え方として「構造知性」を体系化。現在は、その研究・実践・普及活動を継続している。
私の関心は一貫して、答えを与えることではなく、構造を理解し、自ら考え、判断できる状態をつくることにある。
構造知性アーキテクトとして、構造を見抜き、構造を設計し、構造を共有するための活動を続けている。
構造知性アーキテクトとしての特徴
現象ではなく、その背後にある構造を見る
問題や課題は目に見える形で現れる。しかし、その原因は多くの場合、個別の事象ではなく構造の中に存在する。
私はシステム、業務、組織、経営において、表面的な現象を追うのではなく、その背後で作用している構造や関係性を捉えることを重視している。
部分最適ではなく、全体構造から考える
人、業務、組織、システムは相互に影響し合っている。
個別の課題だけを改善しても、全体として新たな問題を生み出すことは少なくない。
そのため常に全体構造を俯瞰し、どこに本質的な制約や課題が存在するのかを見極めながら支援を行っている。
人とシステムを同じ構造として捉える
コンピュータはプログラムによって動く。
人や組織はルールや評価制度、文化によって動く。
私は技術だけでなく、人間行動や組織行動も構造として捉え、実際に行動変容が起きる仕組みの設計を重視している。
構造を発見するだけでなく設計する
課題を分析するだけでは変化は生まれない。
重要なのは、人・業務・組織・システムが自然に望ましい方向へ動く構造を設計することである。
新規事業、組織改革、DX推進などにおいても、個別施策ではなく構造そのものの設計を行うことを強みとしている。
異なるフレームをつなぎ、理解を生み出す
同じ事実を見ていても、人によって見えている世界は異なる。
経営と現場、事業とIT、利用者とベンダー。
立場や経験によって異なるフレームを整理し、互いに理解可能な形へ翻訳することも重要な役割の一つである。
構造知性やフレーム理論も、こうした実務経験の中から生まれた考え方である。
実績
システム導入・利用側企業実績
- 要件精査と新プラットフォーム設計により、システム導入費用を50億円から5億円へと大幅削減(1/10以下)。
- 某大手SI企業による10億円規模BI導入案件の設計ミスを指摘。相手企業に非を認めさせ、数億円規模の無償役務提供を引き出す。
- 大手コンサル提案の構造的欠陥を指摘。数億円規模の将来的損失を事前に回避し、組織設計上の問題も提言。
- ワークフローシステム導入時に業務改革を併走。結果として見積もりコストを3割削減。
- 経営者向けに情報セキュリティおよびDX研修を実施。行動指針の理解と経営視点の涵養に貢献。
※上記以外にも、国内中堅~大手企業を中心に多数支援実績あり。
システム提供企業(ベンダ)側実績
- 差別化戦略の再構築により、提案単価を1.5倍に改善。契約形態の見直しにより収益の安定化を実現。
- 大手DBベンダに対し、5分で新たなビジネスアイデアを提示し、3,000万円超の追加収益を創出。
- コンサルティングファーム向けに要件定義・上流設計研修を提供。提案品質と見積精度の大幅向上に貢献。
- 大規模開発プロジェクトの課題を事前に抽出し、数千万円規模の損失を未然に回避。
※その他、各種ベンダ支援・教育実績多数。
執筆・資格など
- 日経BP未来研究所編「テクノロジーロードマップ2017年 フィンテック総論、デジタルマーケティングプラットフォーム執筆
- 名古屋商科大学ビジネススクール他登壇実績
- 日本証券アナリスト協会検定会員
パーソナルプロフィール
- 早稲田大学大学院修了(機械工学)
- 千葉県佐倉市在住
- 趣味:サーフィン、車メンテナンス、DIY ほか多数
好きなこと
学ぶことと、手を動かして確かめることが好きです。
車整備では整備書を読み込み、自らレストアを行うこともあります。
ある車種では情報サイトを運営し、全国のオーナー同士の交流のきっかけにもなりました。
私の考え方
どんなテーマでも、まず構造を理解する。
構造が見えれば、道は拓ける。
ゲーム開発、金融工学、経営、DXと領域は変わっても、
私が見続けてきたものは一貫して「構造」でした。
難題に直面したときも、
「一緒に考えれば突破できる」
そう思っていただけたらうれしいです。
まずは無料相談で、今の状況を一緒に整理してみませんか?
DXや業務改善に関して、「何から始めればよいかわからない」「漠然とした課題しか見えていない」――
そんな段階でも大丈夫です。
ご相談内容を整理するところから、一緒にスタートしましょう。