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インターネットがビジネスにもたらしたもの

業務系とマーケティング系の境界の破壊

インターネットで大きなものの一つに、「ログ」がある。
利用者のアクセスした時間や利用したプロセスなどの記録である。
これにより利用者の動向がかなりわかるようになった。
実際の購入情報などを解析すればその人の嗜好がわかる。

Amazonのリコメンデーションなどはまさにその典型であろう。
業務系マーケティング系の融合。境界の崩壊といえる。

さらに、このログ情報は行動履歴にまで発展する。
アクセスログを広げていけば、どの人がどのサイトに訪問したかまで分かるわけである。

マーケティング会社から見れば、今までのメディアは新聞、雑誌、ラジオ、テレビだったわけである。
それに対して、上記のような様々な「境界」をぶち壊したものが現れてきた。
そうなると「業務系」への理解もマーケティングプランを実施する上では不可欠となってきている。
ここでも業務とマーケティングの境界が壊れたわけである。

企業における影響

さて、まだまだ有るのだが、話を「企業」内部に移す。
すでに証券会社における影響、マーケティング会社における影響については述べたが、一般の企業においても影響が無いわけではない。
これだけ様々な業務、職種の「境界」を破壊してしまったわけであるが、企業では何が起きているのか?

上記を読めば明らかなように、「縦割り」組織では対応は不可能となる
そもそも様々な「境界」を破壊してしまったわけなのだから、その考え自体が間違えである。
ではどうすれば良いのか?

全てにおいて熟知している人材が必要不可欠になるのではないだろうか?
そうでなければ、上記の問題、環境で生き残ることは不可能と思われる。
つまり、環境が既にそう変化してしまったわけである。順応するためにはそれしか道は無いはずである。

実は、最近の企業内部においてなかなか動きが悪い要因がここにあると私は見ている。

現場の人たちはそれは意識しているのでいろいろともがいているわけである。
つまり怠けているわけではない。
ただ、あまりにもジャンルが広くなってしまったため、収集がつかなくなっている。

システム部門の格上げ?

最近よく見られるのが、「システム部門の格上げ」だろう。

様々な企業に出向くことが多いのだが、この「システム部門」が「経営企画室直属」になったり、「社長室」直属になったりしているケースが多々ある。

なぜか?

実は、企業全体を見たとき、どこが管轄しているのか?という目で見たとき、「システム部門」が関与していることが多いのが基本的要因であるように感じる。

しかし、これがワークしているケースは少ない。

そもそもの日本企業におけるシステム部門はベンダーの窓口業務程度のことが多い。ほとんどの作業はベンダー任せ、やっているのは単に予算管理ではないだろうか?実際、多くのCIO肩書の方に会ったことがあるが、ほとんどが「ベンダー使い」であったりする。某有名雑誌に出ていたとしても、記事はベンダーが書いているケースも多々あるのも事実である。(かなり衝撃的であるが。。。)

では、実際にはどういう人が適任なのだろうか?

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